ブロンプトンが帰って来た!!
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キャラダイスのサドルバックも装着
貰ったキチジツさん製の鈴も付けたり
近日中にこの隣に『輪行八ちゃん』が装着される予定です(笑)
折れた三角のフレーム(スイングアーム)の交換でしたから当然綺麗になってます
いや~これでまた相棒と色々出掛けることが出来ますわ。
嬉しい、嬉しい・・・・・・
と喜んでばかりいられません。
本日のブログ記事はここからが本番かもです。
当ブログでも書いてましたようにここまでの顛末やブロンプトン社の見解を書き皆さんと情報の共有を図りたいと思います。
まず、先日の12日にお世話になってますBici Terminiさんから以下のメールを頂きました
『Brompton修理の件、大変お待たせいたしました。
本日、無事に修理から帰ってまいりましたので、乗車しての確認作業を終えております。
(僕の名前)様のご都合に合わせてのご来店をお待ちしております。
今回の破損につきましては、ちょうどイギリスのBrompton社への訪問も決まっておりましたので、
2月9日にB社の品質管理担当の方、ミズタニ自転車の担当の方も交え、原因などを聞いてまいりました。
B社として考えられる原因としては、破損の状況から、チェーンステーのパイプ部材そのものの不良であり、
ろう付け(Bromptonに用いられる低温溶接とお考えください)作業の不良ではないとの見解でした。
そして、同じロットの製品すべてを確認したところ、今のところ同様の破損事例がないことも分かっております。
また、フロントフォークおよびメインフレームにおける同様の破損の可能性ですが、
いずれもチェーンステーよりも太く、肉厚な部材を用いていることと、
ろう付けの作業も、別の担当者が行っているので、可能性は「全くのゼロ」とは言い切れませんが、
非常に低いはずだ、とのことです。
品質管理担当の方も、「お客様には申し訳ないと思っております。貴重な破損事例を提供くださり、さらなる改善の資料といたします」と言っておられました。
また、今回のミズタニ自転車の対応は、非常に迅速かつ丁寧だったと考えております。
今回の工場研修において確認できたのですが、B社は日本のユーザー様の意見を非常に大切にしており、
品質管理担当の方も、「日本のユーザーの目は非常に厳しく、そこをクリアすることで世界に通用する製品となることができる」と言っておられましたし、
B社との窓口であるミズタニ自転車側も、販売店、お客様からの意見を大切にしたいこと、
どんな小さな問題もB社へ伝えることで、より良い製品を提供したい、と言っておりました。』
(以上メール内容掲載に関しましてBici Termini店主様より了承済)
問題が発生したのが1月21日の夜で翌22日にお店に持ち込み
2月14日に僕の手元に帰ってきましたので発生から約3週間で戻って来たことになります。
昨日引き取りにBici Terminiさんへ伺った時にブロンプトン社へ研修に行っておられた店主さんからも色々とお話を聞きました。
B社工場に行かれた時、品質管理担当の方に今回の破損の件があった事を伝えるとすでに知っていたとの事でした。
代理店から迅速に不具合事例としてB社に伝わりそれが品質部門にもしっかり伝わっている感じです。
Terminiさんのブログにも書かれてましたがB社では破損があったフレーム等を展示するスペースがあるらしく品質向上のために全員で情報を共有し品質向上に努めているようです。
起こった不具合事例を基に溶接の仕方や部材の変更等、見た目にはどの年代も変わらないブロンプトンですが新しいモデルになればなるほど改善がなされておりそれだけ丈夫になっているとの事です。
例えば09年モデルから塗装が変わりましたが塗装でコスト削減を図る代わりにフレーム内部の防錆対策にコストを掛けたようです。
B社いわく「09年モデル以降のフレーム内部の錆は一切ない」とそこまで断言しているそうです。
製品のロット管理も確実になされているようです。
これはブロンプトンのフレームに数ヶ所されている刻印
これと各自転車のシリアルナンバーを辿れば製造年月のみならずいつ・誰が・どこの部分の溶接をしたかまで分かるそうです。
因みに今回僕のブロンプトンのロットを辿ると同じロットで同様の不具合は出ていないとの事です。
あとB社では日本のユーザーの意見を最重要視しているそうです。
品質に厳しい日本のユーザーに納得してもらえる製品ならば全世界で通用するって事なんでしょうね。
意見のみならず日本の状況を調べる専門家もいるそうで日本でどういったカスタムがされているとか事細かに情報収集をしているようです。
もちろん多段化の件に関してもB社ではすでに把握済みとの事です。
他にも色々と聞いたのですがとりあえずこの辺りにして今回の破損の件に関して僕の感想を。
ブロンプトンは丈夫と安心しきった状況での破損だったので起こった時は正直ショックでしたし本当に大丈夫なんかなとも思いました。
とりあえず幸い怪我もなかったのでこの後、どういう対応をしてくれるのかある意味興味を持ってたのですが結果的に大満足の対応をしてもらったと思います。
まず納期ですが正直桜の季節までに戻ってくればと考えていたのですがそれがわずか3週間で手元に。
Terminiさんのみならず代理店さんにも非常に迅速な対応をして頂いた結果だと考えています。
08年モデルで現行モデルと塗装の質が違いなおかつカタログ落ちしていた僕のブロンプトンのスイングアームがブロンプトン社に在庫としてあったというのも驚きでした。
何かあった時に迅速に対応できるという証でもありますね。
次にB社での品質管理ですがこれも話を聞く限りちゃんとされているなと感じました。
不具合事例は全社で情報共有し次の製品にフィードバックされている辺りは当然といえばそうかもしれませんが当然のことをちゃんとされているメーカーなんだなと感じました。
B社と代理店さんでしっかりと情報管理がなされより良い製品を提供しようという姿勢も感じられます。
B社の品質担当社の方も代理店さんも販売店には「とにかく何かあればすぐに知らせるように」と言っていたそうです。
今回の件で代理店さんの迅速な対応や代車手配等も含めて考えると、販売店さんで購入したユーザーのブロンプトンに対しては精一杯の対応をしてくれるのだと強く感じました。
お店や代理店の対応、B社での品質管理等を総合して判断するとブロンプトンという自転車はこれから先も安心して乗れる自転車だと確信しました。
一時、価格が安いってことで海外のお店から直接購入(今は日本向けへの販売は全面禁止)される方も多かったですよね。
確かに品質に関してはかなりのレベルにあるブロンプトンですからそんなに問題もないかもしれません。
しかし今回の僕のような事が起こった場合、海外から並行輸入しているブロンプトンに関してはお店のみならず代理店も絶対にこんな対応はしてくれないと思います。
まあ当然の事ですよね。
ユーザー自身がブロンプトン社と直接交渉しなけりゃならなくなりますがB社としても代理店を通して購入していない日本のユーザーに対しては果たしてどこまでの対応をしてくれるのか分かりません。
僕も自転車部品や消耗品に関しては安い海外から購入することもあります。
しかし身の安全に関わる自転車は絶対に信頼出来るお店から購入します。
自転車をよく知るユーザーの方ならば特にロードなどは安くネット等で買うよりも信頼出来るお店から購入されるでしょうし人にもそのように勧めることでしょう。
残念ながら近所に取り扱い店がない場合はネットや通販で購入することになるでしょうがそれでも信頼のおける正規販売店で購入すると思います。
ブロンプトンも人の身を預ける自転車、同じ事ではないでしょうか。
改めて言うことではない当たり前の事なのかもしれませんが、私的には自転車そのものを正規販売店以外のお店のネットで買うとか海外で買うとかは絶対にお勧め出来ない事ですね。
最後は自分の感想が入ってしまいましたが一応聞いた話等は客観的に書いたつもりです。
ブログを読んで下さっている方に何処まで伝わったのかは定かではありませんがブロンプトンは安心出来るいい自転車かどうかの判断はそれぞれ個人にお任せ致します。
少なくとも僕自身はこれから先も長くブロンプトンとはお付き合いしていく事になると思います。
現車が経年劣化で乗れなくなってもブロンプトンはきっと購入することになるはずです。